アンティークについて

Q1 : アンティークの定義を教えてください。

アンティークの定義は100年以上経過したものです。ただアンティークの市場では1940年代ぐらいのものまでが「アンティーク」、1940~1970年代ぐらいのものが「ヴィンテージ」と分類、取引されています。当店の商品名ではその分類に沿ってカテゴライズしております。今後2100年の時に2000年代のものがアンティークと呼ばれるかどうかはその時になってみないとわからないです・・・

Q2 : アンティークのリプロダクションとはどういったものですか?

アンティークの様式、装飾、構造などを正確に模したものをリプロダクションといいます。クオリティーの高いリプロダクションはヴィンテージとしての価値も高いのでアンティークショップでも多く扱われています。またアンティーク風という商品が見受けられますがこちらは当店ではリプロダクションにはカテゴライズされておりません。当店ではクオリティーの高いリプロダクションのみ商品としてご紹介しております。

Q3 : アンティークの折衷様式とはどういったものでしょうか?

アンティークには作られた時代の流行、技術、装飾などが取り入れられています。例えば純粋にゴシック様式、ヴィクトリアン様式など古来の特徴ある時代にはその特色が鮮明に家具にも出ています。そういった時代を経ていく中で、色々な様式やデザインのいいところを少しずつ取り入れて一つの家具を作っていく流れになっていきました。それが折衷様式(エクレティックスタイル)です。日本に流通しているアンティークの多くが折衷様式になります。

Q4 : 合板(ベニヤ、プライウッド)が使われているものはアンティークなのですか?

ベニヤは産業革命以後、機械の発達によって薄くて強度のある良質なベニヤが作られました。それ以前からベニヤはあったものの品質の向上はめざましかったのです。ベニヤが作られたのは確かに機械と技術の進歩によるものもありましたが、前提には良質な木材の枯渇、無垢材の割れや反りをどうにか改善したい、より薄く軽く強度を出したいというところからベニヤが発達していったという背景があります。そういった機能性が高いベニヤはアンティークにももちろん使われています。引き出し底板や背板などの構造材はもちろんですが、天板などの装飾に寄木張り、綺麗な木目を使って化粧板として家具を美しく見せる重要な要素として使われています。無垢材に比べてベニヤが使われている家具は価値が下がるのでは?いえいえ、そのようなことは全くないのです。適材適所、装飾にも構造にも価値があるのです。

Q5 : アンティークの年代はどのようにしてわかるのですか?

まずはアンティークディーラーに確認、実物を細かく見て、使われている木材、構造、装飾などによって判断いたします。明確なメーカーやロゴ、シールなどから作られた場所がわかったりすると比較的年代が絞りやすいです。折衷様式のご回答のように多数の様式が混在している場合が多いので一番様式の新しいものから大体の年代(20~30年ぐらいの幅で)を算出しています。あくまでも目安としてお考え下さい。

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アンティークショップについて

Q1 : アンティークの選び方を教えてください

アンティークに興味を持った方のこだわりは人によって様々です。年代でも、デザインでも材質でももちろんそれでいいと思います。でも一番重要なの「一目惚れ」です。第一印象で「こ、これは!」「可愛い!」「カッコイイ!」など心揺さぶられたものを選ぶことが良いと思います。

Q2 : アンティークをどう楽しんだらよいですか?

アンティークにはまってしまう方はインテリアをすべてアンティークで揃えたくなるもの、それが楽しいのです。アンティークを扱っているものとしてはそういうお客様が沢山いると助かります!でもお客様の多くはイケア様、ニトリ様、unico様、アクタス様など色々な家具をお持ちだと思います。その中にキラッと光るアンティークの存在感を上手くインテリアに取り込むことでお部屋を華やかにも、クールにもしてくれるアイテムです。試行錯誤、それを楽しんでください。正解はないのですから!またアンティークは実用品としてグイグイ使ってください。

Q3 : アンティークを購入する際に注意する点はありますか?

まず最初にアンティークやヴィンテージ専門店で必ずご購入ください。次にそのショップが自社で修理工房を持っているかどうかを確かめてください。アフターメンテナンスの心配があるショップでの購入はどうかおやめください。気に入った商品がありましたらオンラインショップの場合は画像を画面に穴が開くほど確認、不明な点はメール等で相談してください。実物が見れるようでしたら引き出し内部や背中、底など細かい部分を確認して、その際根掘り葉掘り店員さんに聞いてください。また修理やメンテナンスの方法、仕上げの方法を確認してこれなら安全だと思ったら購入してください。

Q4 : なぜ修復や修理前のアンティークの商品が多いのですか?

お客様のお好みやインテリア、スタイルよって仕上げ方を変えています。アンティークのものでも綺麗に仕上げて欲しい、現在ある風合いをできる限り変えたくないなどお客様のご希望に添えるよう、ご売約前にはできるだけ修復をしない状態で保管しております。また商品を置いてある倉庫は工房と兼用なのでスペースが限られています。移動などが多いのであえてそのままの状態にしてあるという理由もございます。

Q5 : アンティークの買付は頻繁にいかれるのでしょうか?また定期的に新入荷はあるのでしょうか?

すべての業務を一人でしております。そのため修理などがあり中々長い期間お店を閉めておくことが難しいです。必要な買付は知り合いに頼んでいます。小物はイギリスやフランスなどのヨーロッパ各地のディーラーから航空便で仕入れています。したがって定期的な新入荷はなくその都度仕入れたいものをご紹介する形となっています。

Q6 : アンティークの商品を実際に見て、確認をしたいのですが?

もちろん工房にご来店、商品をご覧いただけます。ただ修理や納品などで不在の場合もございます。そのため工房での商品のご確認はご予約制としております。また倉庫兼工房でおしゃれなショップ様のように綺麗に商品がディスプレイされているわけではないので満遍なく商品をお見せすることはできません・・・工房で商品をお見せできるお客様はご購入を検討されていて、数点の商品に絞られている方のみ対象となります。予めご了承ください。

アンティークの修復・修理について

Q1 : アンティークの修復、修理とは実際どいう作業をするのでしょうか?

当店からご提案、それに合わせてお客様のご希望に沿って進めていきます。通常木工作業は、躯体の分解や締め直し、欠けや割れ、欠損などの修復、各箇所の機能調整(引き出し滑り、扉の開閉、鍵など)、バランスの調整、その他怪我のないように細かい仕上げ(木のささくれや金属のでっぱりなど)、全てのパーツを取りクリーニングをいたします。この木工作業は普通の家具と同じように使っていただけるようすべてのお客様のお品に作業いたします。次に仕上げ作業はお客様のご要望により、何もしない、乾拭きクリーニングのみ、ワックス仕上げ、オイル仕上げ、ラッカー仕上げ、ウレタン仕上げなどお好みの色、質感で仕上げをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。

Q2 : 修復と修理の違いは何ですか?

英語に訳すと修復はレストレーション、修理はリペアになります。実際どんな違いかとというと簡単に言えば「修復は現状を維持するための作業」、「修理は機能の以前の状態に回復をさせる作業」ということになります。アンティークにもそれは当てはまります。詳しくはこちらの当店ブログにてご紹介しております。

Q3 : アンティークの修復、修理に使う材料はどんなものですか?

まず木工作業で使うのは主に木工ボンドです。アンティークなら膠でしょ?という方もおられるかもしれませんが木工ボンドという有能で万能な材料を使うことはアンティークに影響はなくアンティークにとってより最善なものと当店では考えております。木工ボンドについて詳しくはこちらを。塗料については天然塗料であるシェラックニスや蜜蝋ワックスなどアンティークにも木にもお客様にも優しい塗料を使用しております。シェラックについてはこちらを。着色にはオイルステインを使用しています。オイルステインについてはこちらを

Q4 : アンティーク修復、修理に使う木材は古い木材を使っているのでしょうか?

はい、できる限りストックのアンティークやヴィンテージの家具で使われていた木材を使用しています。ただ構造上必要な場合、大きな材料が必要な場合は新しい木材を使用しております。新しい材を使用した場合、色や質感などを他の部分に合うように合わせて仕上げをいたします。ベニヤについては現代のものに近いので新しいものに交換して色や質感など合わせて仕上げをしております。

Q5 : 家具のアンティークガラスが割れしまいました。同じようなガラスに交換、修理は可能でしょうか?

残念ながらアンティークガラスのストックはないのです・・・鏡も同じです。扉などのガラス交換可能ですが新しいガラスに交換となります。基本的にはフラットのクリアガラスです。アンティークのガラスを再現したアンティーク風のガラスは何種類かはございます(通常のガラスに比べるとかなりの高額となります・・・)。アンティークのステンドグラス割れの交換、修理承っております。

Q6 : アンティークの出張修理とお預かり修理は選べるのでしょうか?

修理に内容によって出張修理か、お預かり修理かを当店でご提案いたします。お客様のご希望が出張修理の場合でも修理の内容によってはお預かり修理しかご対応できない場合もございます。主な修理としては天板の再塗装、締め直しが必要な場合は作業時間や粉じんなどによりお預かり修理となります。すごく大きな家具の場合や動かすこと自体が危険な家具(ガラスのショーケース等)の場合は複数の日程で出張修理でのご対応もいたします。

Q7:アンティークの修理を自分でやりたいので方法だけ教えてくれますか?

申し訳ございませんがそれはできかねます。当店では持っている技術を使い、お客様にご満足いただけるクオリティを提供することで御代をいただいております。その内容だけをお教えするというとは当店の仕事自体を蔑ろにすることとなり固くお断りしております。

アンティークの買取について

Q1 : 他店で購入したアンティークやヴィンテージを買取していただけるのでしょうか?

はい!もちろん買取可能です。購入したショップ様が買取してくれない、お店自体がなくなってしまったなどお困りでしたらまずはメールにてご相談ください。

Q2 : 壊れたり、不具合のあるアンティークでも買い取っていただけますか?

はい!もちろん買取可能です。捨てたり、処分したり、リサイクルショップに持ち込んだりせずに修復、修理の自社工房を持っている当店にまずはご相談ください。コンディションによっては金額が付かない場合もございます・・・でも大切にされていた家具たちを何とかしてあげたいとお考えでしたらまずはメールにてご相談ください。

Q3 : 日本の古い家具は買取していただけますか?

日本のヴィンテージについては基本的には難しいです・・・買取はイギリス、フランスなどのヨーロッパ、アメリカのアンティークやヴィンテージが買取の対象となります。

Q4 : 横浜からは遠方に住んでいるのですが買取は可能でしょうか?

家具については出張できる範囲は可能です。小物など宅急便等でお送りいただきお見積りも可能です。ただ発送前に必ずメールにて画像をお送りいただき、買取確認かどうか、可能であればお見積りを確認後にお送りいただくようお願いいたします。

Q5 : 買取できない場合はありますか?

はい、ございます。まず修復が全く不可能なコンディションについては難しいです・・・基本的には当店がお問い合わせいただいた時点で「お引取りしたいと思うアイテムが買取の対象」となります。(だめなアイテムはないですが、絶対というアイテムもないということです・・・)まずはメールにて画像や詳細をお送りください。そこで買取可能かどうか、可能であればお見積りををお送りいたします。また送付画像とは明らかに違うコンディション、品物が違う場合は買取はお断り、出張料を通常の3倍お支払いとなります。そのためメールでお送りいただく際にはできるだけ多くの画像とわかる範囲内でのコンディションをお知らせください。

Q6 : 大きな家具なのですが買取できますか?

基本的には当店の車に載せることができる家具が対象となります。車に載せられないものでも可能なものがありますが、その場合当工房にヤマト家財宅急便等で送付、その送料はお客様にご負担いただくことになります。予めご了承ください。

アンティークのリメイクについて

Q1 : 家具の色を現状と違う色にしたいのですが可能でしょうか?

はい、基本的には可能です。ただ難しいのは濃い色から薄い色に変更することです。作業工程が多くなるためお見積りが高くなる可能性があります・・・色はもちろんですが質感を変えたり、アンティーク仕上げにしたりすることも可能ですのでお気軽にご相談ください。

Q2 : 今あるテーブルのサイズを一回り小さく、コンパクトにすることは可能でしょうか?

はい、基本的には木製の家具であれば可能です。ただ構造やデザインによってはサイズの変更に制約がある場合がございます。またテーブルに限らず、サイドボードやキャビネット、ブックケースなどのサイズダウンも可能です。お引越し先で大きすぎて入らない、置く場所がない、お部屋の模様替えでどうしてもこの家具をここで使いたいのに入らないなどまずはお気軽にメールでご相談ください。

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アンティーク以外の修理について

Q1 : 現代のテーブルなのですが天板を再塗装してもらえますか?

はい、基本的には可能です。ただウレタンで仕上げてある天板や家具については傷み具合によって剥離をしなくてはなりません。ウレタンの硬質なものは非常に強い溶剤(剥離剤)を使用しないといけないのでお受けできない場合もございます。

Q2 : イケアで買った家具なのですが修理はできますでしょうか?

中々難しいです・・・イケア様に限らず、組み立てがお客様ご自身でできる、簡単というコンセプトの家具の多くは構造的、使用している材料的に修理が難しいケースが多いです。引越し屋さんがイケア様などのそのような家具は運べないとお断りしているようなので・・・それを考えると修理しても根本的に構造が修理に向いていないということがありあまりおすすめはできないです。

Q3 : 家具の扉の鍵が折れてしまい開閉できなくなったのですが修理は可能でしょうか?

はい、現代の家具は比較的シンプルな形状なのでご対応は可能です。アンティークのものでも同様です。鍵が折れてしまったり、鍵の開閉ができなくなってしまったり、鍵の本体が壊れてしまったり、鍵を紛失してしまった、家具の鍵の複製も承っております。まずはメールにてご相談ください。

Q4 : 椅子の座面の生地が傷んでしまったので張り替えて欲しいのですが?

椅子の座面や背の生地の張替えはアンティークでも現代の家具でもどちらでも承ります。お好きな生地(布地、合皮)をサンプル帳よりお選びいただけます。またお客様が生地をお持ち込みでも大丈夫です。(椅子生地におすすめできない生地もございます)

Q5 : キャビネットのガラスが割れてしまいました。交換や修理は可能でしょうか?

はい、修理可能です。ガラスは取り外せる構造のものがほとんどです。割れたガラスを取り外し、新しいガラスに交換いたします。ガラスは現代の新しいもにになります。古いゆらゆらガラスのようなものとは雰囲気が変わる場合がございます。その場合は現代のものでガラスをアンティーク風に仕上げたガラスもございます(普通のガラスに比べると材料費がかなりの高額になります・・・)。選択肢はございますのでお気軽にご相談ください。ステンドグラスの割れの修理、ミラー(鏡)の交換も承っております。ただ残念ながら曲面ガラスには製作が難しくご対応しておりません・・・

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家具の脚カットについて

Q1 : 猫脚のテーブルなのですが脚カットは可能でしょうか?

中々、難しい質問です・・・カット自体は可能です。どの家具でも共通することでカットによって多少見た目が変わります。やはり完成された形が黄金比、それを崩すことになるので・・・特に猫脚のように特徴的な脚先をしている家具はカットすると大きくデザインが変わってしまう場合がございます。カットすることがアンティークに対する冒とくとは思いません。お客様がアンティークをこれからもずっと気持ちよく使いたい、そのために高さを変更したい、それは家具たちも受け入れてくれると思います。お客様ご自身が望んでカットをして欲しいということでしたら気持ちよくカットさせていただきます。

Q2 : 金属やプラスチックなど木材以外の脚をカットできますか?

申し訳ございませんが「木製のみがカットの対象」となります。木製でも現代のモダンなテーブルには構造的に難しいもの、脚の中にボルトが入っているもの、脚を構成する材料が無垢でなくベニヤを箱上にしてシートを張ったものなどがあります。そういったものは木製でもカットができない場合がございます。予めご了承ください。

Q3 : 色々ネットで調べて自分の適正な高さを調べたが、どのくらい切ればいいか迷っているのですが?

ネットは便利なものですね。身長に対してテーブルの高さや椅子の座面の高さはこのぐらいと沢山出ていますので参考にしてください。でもそれを踏まえて、最後はご自身の感覚で決めるようにしてください。どう自分のベストな高さをを調べればよいかというと、椅子の場合はご自身の足がつく床に大きな雑誌を積み重ねていってください。その厚み(高さ)を増やしていって、その上に足を置いたとき自分が座り心地が最高な時の雑誌の厚みがカットする大きな目安となります。あとはテーブルとのバランスになります。床に置いた同じ厚みの雑誌をテーブルの上に置いてそこに肘を置いて違和感がないかどうかで最終調整をすればよいと思います。

Q4 : 出張して自宅で椅子やテーブルの脚カットをしてくれるのでしょうか?

はい、もちろんです。お客様のご自宅に出張して、その場で脚のカットをいたします。テーブルのような大きなものはテーブルより一回り大きなスペースの確保をお願いいたします。カットの前にその家具の水平を確認したいます。水平の取れる床面を基準に計測、カット、がたつきがないように微調整をいたします。ただどのようなお宅でも床は完全なフラットではありません・・・床の下地の状態、フローリングの継ぎ目などによって多くの家具が置かれる場所で小さながたつきは出てしまいます。そのがたつきがないよう、最小限にするように調整いたします。

Q5 : 脚のカットは電動工具を使うのでしょうか?

いえ、出張での脚カットの場合は手のこで作業いたします。電動工具ではどうやっても粉じんが舞ってしまうので使用しません。脚はフラットでないものや、接地面に角度がついていたりするものも多いので手のこでカットしたほうが微調整もでき綺麗にカットできます。脚等をお預かりでカットの場合は必要応じて電動工具でカットする場合がございます。カット面はひっかからないように面取り、サンディングをいたします。

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